匿名投票
匿名投票は、ブラインド投票とも呼ばれ、誰が投票したかという記録と投票そのものを分離します。アンケートが締め切られた後は、結果を閲覧できる人なら誰でも、誰が参加したかを確認できます。Loomioを利用する人は誰も、送信された投票を投票した人と結び付けることができません。
このページでは、匿名投票による保護、保持される情報、保証の限界について説明します。
匿名投票で投票者を保護する仕組み
匿名アンケートでは、次の2種類の記録を別々に保持します。
| 参加記録 | 送信された投票 |
|---|---|
| 投票資格がある人 | 選択された選択肢やスコア |
| 招待された人と招待した人 | 投票が属するアンケート |
| 投票資格がある各人の投票の有無 | 氏名やユーザーアカウントは含まれません |
| 選択された選択肢やスコアは含まれません | 参加記録との関連付けはありません |
これらの記録を結び付ける共通の識別子はありません。送信された投票には、実際の送信時刻、招待情報、記述された理由、添付ファイル、投票者の特定につながるその他のメタデータも含まれません。
この分離は、投票を保存する時点で適用されます。画面上で氏名を隠すことだけに依存するものではありません。
投票受付中
アンケートが締め切られるまで、結果は誰にも表示されません。アプリケーションを利用するアンケートのコーディネーター、グループ管理者、インスタンス管理者も同様です。
投票すると、次の処理が行われます。
- 送信された投票は、氏名や参加記録と結び付けずに保存されます。
- 参加記録に投票済みであることが記録されます。
- 投票イベント、通知、メール、コメント、アクティビティの記録は作成されません。
- 送信後に選択内容のコピーが返されることはありません。
- 画面には、投票が記録されたことだけが表示されます。
参加記録には、その人が投票した正確な時刻は保存されません。送信された投票は、送信時刻順には並べられません。
投票は変更できません
投票資格がある人は、それぞれ1回投票できます。送信された匿名の投票は、コーディネーターや管理者であっても、確認、変更、撤回、差し替えができません。
投票した人が自分の投票を取得したり差し替えたりするには、その人と投票を継続的に結び付ける必要があります。匿名投票では、そのような関連付けを意図的に作成しません。
送信前に、選択内容を十分に確認してください。
匿名の投票に理由を付けられない理由
新しい匿名の投票には、理由の記述や添付ファイルを含めることができません。理由には、氏名、個人情報、文章の特徴、メンションなど、投票者を特定する情報が含まれる可能性があります。また、理由があると、集計結果の中から個々の投票を区別しやすくなります。
ディスカッションが利用できる場合、参加者は引き続きアンケートのスレッドで話し合うことができます。これらのコメントは、通常の氏名付きのディスカッションへの投稿であり、匿名の投票には関連付けられません。
結果とエクスポート
アンケートが締め切られると、参加記録から分離された投票を基に結果が計算され、合計や、そのアンケートの種類に対応したその他の集計結果として表示されます。
アプリケーションは、投票の識別子、送信順序、送信時刻を公開しません。アンケートのエクスポートには、匿名の投票ごとの行ではなく、集計結果が含まれます。ただし、締め切り済みのSTV選挙はBLT形式でエクスポートできます。BLT形式のエクスポートには、選挙の再集計に必要な候補者の順位が含まれ、同じ順位の票が複数ある場合はまとめられます。投票者の識別情報や票のメタデータは含まれません。
匿名アンケートは、締め切り後に再開できません。
参加した人
匿名アンケートが締め切られた後は、結果を閲覧できる人なら誰でも、誰が参加したかを確認できます。投票受付中は、誰もこの情報を確認できません。
投票を見るを選択すると、一覧が表示されます。投票資格があった人は常に表示されます。各人が投票したかどうかは、十分な人数が投票した場合にのみ表示されます。必要な票数は、定足数が設定されている場合はその定足数、設定されていない場合は投票資格がある人の半数です。いずれの場合も、最低3票が必要です。誰がどのように投票したか、いつ投票したかは、一覧には表示されません。
グループのメンバーとアンケートの投票者は、各人がグループに参加した時期と、誰が招待したかも確認できます。グループ管理者は、同姓同名の人を区別できるように、メールアドレスも確認できます。
結果を閲覧できる人は誰でも、誰が投票したかを確認できるため、結果が一方に偏っていると、各人の投票内容が分かる場合があります。たとえば、すべての票が「賛成」であれば、投票した全員が賛成したことになります。
コーディネーターは、投票受付中であれば、他の人が投票した後でも、投票資格がある人を追加できます。匿名アンケートから既存の投票者を削除することはできません。
リマインダー
投票期間が24時間以上の匿名アンケートでは、投票資格があり、まだ投票していない人に、締め切りまでの最後の24時間以内に自動リマインダーが1回送信されます。
リマインダーの送信対象は、参加記録だけを基に選ばれます。送信された投票を調べたり、投票との関連付けを作成したりすることはありません。締め切りが変更された場合、1時間ごとのリマインダーチェックは現在の締め切りを使用します。アンケートごとに別途リマインダーの送信予定を保持することはありません。
投票期間全体が24時間未満のアンケートでは、この自動リマインダーは送信されません。
コーディネーターと管理者が確認できる情報
アンケートのコーディネーター、グループ管理者、インスタンス管理者は、アプリケーションを通じて次の情報を確認できる場合があります。
- アンケートと、投票資格がある人
- 役割に応じた閲覧権限があり、十分な人数が投票した場合の、投票資格がある各人の投票の有無
- アンケートが締め切られた後の集計結果
アプリケーションの機能を使って、次の情報を確認することはできません。
- どの選択内容が誰のものか
- 個々の投票や投票の傾向
- 特定の投票が送信された時刻
- 送信された投票に関連する理由、添付ファイル、イベント、通知
匿名投票の限界
これらの保護により、アプリケーションの利用者は、送信された投票を投票者と結び付けることができません。ただし、データベース、バックアップ、サーバーログ、プロセスメモリ、ネットワーク通信、改変されたアプリケーションを調べられる運用者に対する、暗号技術による保護ではありません。
結果そのものから情報が明らかになる場合もあります。投票資格がある人が少ない場合、結果が全会一致の場合、選択内容の組み合わせに特徴がある場合、アンケート外で情報が共有されている場合は、個人の選択を推測しやすくなることがあります。また、投票者が、送信した投票とは別のディスカッションで、自分の投票内容を明かすこともあります。
アプリケーションレベルの匿名投票が適切かどうかを判断する際は、投票資格がある人の人数と、決定の機密性を考慮してください。
質問
自分の投票内容を誰かが見ることはできますか?
いいえ。十分な人数が投票すると、結果を閲覧できる人は、投票したかどうかを確認できます。アプリケーションを通じて、送信された投票を投票した人と結び付けることは、誰にもできません。それまでは、投票したかどうかも表示されません。
送信後に自分の投票を確認できますか?
いいえ。アプリケーションは投票が記録されたことを確認した後、投票画面から選択内容を破棄します。投票を取得するには、投票者と投票の間に関連付けを作る必要がありますが、匿名投票ではこの関連付けを作らない設計になっています。
自分の投票を変更したり、取り消したりできますか?
いいえ。投票者と投票の間に関連付けがないため、アプリケーションは変更または削除する投票を特定できません。
投票の確認メールは届きますか?
いいえ。投票すると、画面上に確認が表示され、参加記録が更新されるだけです。確認メールの送信や、通知・アクティビティイベントの作成は行われません。
公開アンケートでは、より多くの情報が公開されますか?
公開アンケートが締め切られると、誰でも結果と参加者を確認できます。個々の投票や、グループへの参加と招待の詳細は確認できません。
匿名投票はすべての選挙に適していますか?
いいえ。匿名投票は、アプリケーション上で投票者の身元と投票を分離します。システム運用者からの保護が必要な決定や、独立した検証が可能な暗号技術を用いた選挙には、それらの要件を満たすように設計されたシステムが必要です。